2013年12月期の売り上げは前年度比約13%増加した。ソーラーとLEDに関連した電子部品需要が前半から好調で大きく貢献した。後半からFA関連や遊戯機関連も回復してきた。
今期の売り上げは国内市場をしっかりと取り込み約5%増を計画しているが、利益をより高めるための取り組みを強めていく。社内の各部門にコストダウン、時間短縮など利益につながるテーマを出しながらポイント制で成果を競い、利益が増えれば社員に還元していくようにしている。外勤の営業社員は得意のテーマを決めて売り上げ目標を設定し、社内アシスタントはレスポンス数の増加や在庫削減などにチャレンジしている。景気低迷時はじっと耐えていたが、こういう景気上昇時はこれをさらに伸ばすような取り組みが重要になってくる。
今年度の全社テーマは「活かす」にしている。社員それぞれの個性を活かし、磨きながら、個人の特性に応じた個の力が発揮できる新しい組織形態をつくることを目指している。
今年のターゲット市場は、昨年好調だったソーラー、LEDに加え、蓄電池や燃料電池分野に注力していく。また、ロボットやバイオ、計測、分析、通信なども次の注目市場としてウオッチしている。好評を得たLED照明用の電源評価ユニットに次いで、昨年秋にLED照明用コネクタ(COB)のサンプルホルダーを製作して営業活動に活用している。LEDの性能を左右する放熱効果を手軽に試すことができるのが特徴だ。
景気が脱デフレの方向に動くことでうまく循環し始めており、今年は新しい時代が幕開けしそうな1年として期待していきたい。