昨年は、アベノミクス3本の矢が放たれ、金融緩和と為替レートの円安で、大手企業を中心に効果が表れ始めた。配線資材市場も10月頃から総体的に荷動きが出てきている。
こうした状況の中で、当社は安全・安心をキーワードに環境、省エネ対策の商品を企画販売したが、2014年9月期は売上高が前期比で2桁増となりそうである。
今年の景気は、間違いなく昨年よりも良くなると思う。世の中は、国を超えて経済が影響し合う時代なので先行き見通しは難しく、断定はできない。しかし、国内は大衆商品だけでなく、産業用商品も素材の値上がりに伴い価格引き上げの傾向が出ている。デフレ脱却へ政府の政策が着々と浸透しつつあるといえる。消費税の引き上げによる影響も限定的であろう。
こうしたことを勘案し、15年9月期の売り上げは、今9月期比で10%増を目指す計画である。
公共施設や工場の設備は老朽化しており、その再生が喫緊の課題である。政府の投資も強靭な国土建設の一環として公共施設の耐震化などに取り組む。その際は、IT技術を活用した、安全・安心のリニューアルになる。
工場も、すでに20年以上経過した生産設備が未だに稼働しており、新興国の生産性に追い付かれつつある。もはや、設備のリニューアルは猶予ならない段階に来ている。
当社は、制御・電材などの流通業界の新商材として新商品を引き続き企画していく。例えば、ソーラー関連の特色のある商品を発掘したい。
また、日本配線資材工業会の一員として、業界の社会的地位向上と経営環境の改善に貢献していきたい。