2013年後半からの景気回復基調により、建設業やソーラ発電に関連した盤業界の動きが活発化している。
当社の13年5月期は、ソーラ発電向けの特需もあり前年度比プラスの売り上げとなっており、14年5月期も業界業種ごとに波はあるものの、案件情報は一定水準で継続している。ただ、生産設備などの案件は短期的なものが多く、数カ月先の案件情報の確度は低下してきており、不透明感は変わらない。また、コストに対する要求はさらに厳しさを増しており、対応次第で業績変化につながる。
今年も自動車に関連する製造設備や付帯設備は比較的安定しており大きく期待できそうだ。盤製造も、数年は安定した需要がありそうで売り上げが見込める。日本のものづくりが海外との差別化を図るためには、製造装置全般の高品質で高速タクト化や省人化等により、高付加価値をつけていくことが重要だと思う。
今年の期待商品は、生産現場の情報化が大きく進んでいることに対応して、ネットワークにつながる制御機器、情報機器の分野で、生産能力に大きくかかわる駆動系の商品やロボットに注力していく。太陽光発電や蓄電、新エネルギーに絡み、DC(直流)に対する新市場もできつつあり、対応商品に注目している。
今年も、お客様、当社、仕入先メーカー様の三位一体となって、信頼関係の構築、情報、知識の習得を進め、市況やニーズを先読みしながら取り組んでいきたい。
昨年10月に社長に就任し、まだ不慣れであるが、一人でも多くのお客様、仕入先様から”付き合って良かった”と言って頂ける会社を目指し、社員一丸となって取り組む覚悟である。