昨年のこの欄で、2013年は安倍新政権の発足で円安へ為替が振れる。デフレ脱却へ日本銀行とインフレ目標2%の早期実現を目指すので、景気は穏やかに回復すると語ったが、政府の成長戦略が我々の電子部品・制御機器流通業界にまで波及し始めたのは昨年10月頃からである。
先行き明るい見通しの中で今年を迎えたが、経済は確実に成長する。インフレ政策が現実のものになると思う。為替レートは1ドル105円前後で推移し、場合によっては110円も考えられる。また、TPP参加となれば、我々に良い影響を与える。
昨年の当社は、次の成長に向けて力をため込んだ1年であった。再攻勢をかける顧客を抽出するために、口座を持つ顧客情報を整理整頓し、情報をデータベース化した。深耕対象の会社へ全力でアタックする準備が整った。
2014年12月期は、売り上げを前期比30%増加させる。新しい商品・新しいサービス・新しい付加価値を目指し「創造と改革」を掲げて臨みたい。
当社は、品質と環境を統合した独自のマネジメントシステムを確立したが、これも創造と改革の一環である。また、INPAQ社と当社主導の合弁による日本法人を設立する。これまで国内総代理店として販売してきたが、自動車、建機、医療、民生用機器など多くの顧客から要請を受けて設立する。両社の連携強化により、より一層市場に深く根を下ろせると期待している。
また、自社ブランドのLED照明用電源を始め半導体熱交換素子、光、無線などエコ関連の製品をさらに増やす。
鹿児島工場は基板実装や光測定器などの生産で忙しいが、効率化で対応していく。