中国の伸銅製品、ケーブルメーカーである九星ホールディング傘下の日本法人銀河金属(千葉県山武郡芝山町小池2700―49、TEL0479―74―8911、張チー社長)は、伸銅品工場の本格稼働に伴い配電制御システムメーカー、電線メーカー向け銅ブスバー、銅伸線の拡販に乗り出した。短納期・少ロットに対応し、低価格で供給する。
同社は昨年、伸銅品の生産設備を中国から導入し、昨年末から銅ブスバー、銅伸線の本格生産を開始した。生産機械は国内メーカーでも数社しか設備していないコンフォーム法による銅の精密異形押出機を採用した。
素材は中国から輸入して加工生産するが、銅純度99・9935%の最高純度が可能という。また、国内支給材にも対応するほか、受託生産も行う。
月産能力は350トン。生産品の銅ブスバーは月産250トンの能力、銅伸線が月産100万トン。銅ブスバーは異形品や少ロットに対応でき、銅伸線は線引きラインで直径0・1ミリまで加工が可能である。
「当社は原料からチェックし、品質に自信を持っている。銅ブスバーは価格も既存の国産品に比べ3割安く提供できる。配電盤メーカーはコスト削減が可能」(勝俣営業部長)といい、配電盤メーカーに銅ブスバーの販売攻勢をかける。また、販売代理店も意欲的に募集する方針である。
なお、九星ホールディンググループは、中国遼寧省瀋陽市に本社を置く大手民営企業。中国国内で15子会社を持ち、従業員3000人で年商約625億円である。伸銅品、電線、ケーブルをメインに生産しているが、伸銅品は200種類、電線・ケーブルは5種類20品種と幅広い。