第三者試験認証機関、テュフズードザクタ(東京都新宿区西新宿4―33―4、TEL03―6853―7633、アンドレアス・シュタンゲ社長)は、米沢試験所(山形県米沢市)の機能を強化し、2つめの10メートル電波暗室を増設した。これにより、同試験所は東北地方最大規模のEMC(電磁的両立性)試験所となる。
米沢試験所は、すでに3メートル、10メートルの電波暗室があり情報・電気・電子機器や車載機器向けのEMC試験を行っている。2009年には、国内電波法登録証明機関として総務省から承認されている。
今回増設したのは、10メートル法電波暗室、無線機器用シールドルーム、SAR試験用シールドルーム、製品安全試験室、環境試験室、振動試験室。
新しい10メートル法電波暗室は、搬入口が幅・高さとも3メートル、ターンテーブルサイズ5メートル、最大耐荷重4トンで、大型機器の試験が可能。SAR試験設備は、電磁波が人体内部に吸収される場合の安全性を評価する。無線機器試験室の増設も行っており、より充実した試験サービスの提供が可能。
なお、同試験所は13年4月にIECから、CBTL(CB試験所)認定も取得し、海外市場に輸出する電子・電気機器、情報通信機器の安全試験と認証サポートを提供し、さらに同年秋からは、医療機器向け電気安全試験業務も開始している。
今回の試験所設備拡張により、試験サービス範囲が拡大、各種EMC・無線機器試験サービスから、製品安全試験までワンストップで提供できるようになった。