電気設計CAD大手のワコムは17日、設計ミスを防止できる次世代型設計エンジン「動的回路整合化システム」を搭載したECADdioDCXR1を発売する。電気設計者は、設計品質と生産性を飛躍的に向上させることが大きな課題であっただけに、電気設計用CADソフトウェアの新製品に注目が集まりそう。販売価格は120万円。
新機能の動的回路整合化システムは、設計情報と部品情報の結合による自由な操作性と正確な図面の両立を可能にした画期的なシステム。図面情報と部品情報を自動で検証し、エラーが発生した場合には、リアルタイムに通知する。また、部品情報と設計情報が連動しているため、回路図の部品情報を変更すると、関連する外形図や帳票も自動的に変更される。これにより設計品質はもとより生産性も大幅に向上する。
同社によると、ECADdioDCXR1は、汎用CAD利用時の設計から手配までの工数を70%削減することが可能という。具体的には、設計時にはエラーが通知されるためその場ですぐに修正ができ、手戻りによる作業工数を削減できると共に検図時間の大幅な短縮が図れる。
この他(1)BOMが設計と同時に自動作成される(2)板金加工、配線情報などの製造データ出力ができる(3)発注システムとの連携に必要なインターフェイスを提供―といった特徴を持っている。