安川電機は、下肢(足・脚部)のリハビリテーションを提供する下肢用リハビリ装置(能動型下肢用他動運動訓練装置)「LR2」を製品化した。2013年12月に「管理医療機器認証」も取得しており、3月20日から販売を開始する。価格はオープンで、14年度100台、15年度300台の販売を計画。海外販売も中国の医療機器登録後に展開する。
LR2は05年に製品化したベッドサイド型の下肢運動療法装置TEM
LX2
TypeDをリニューアルしたもので、3大関節(股、膝、足首)の協調動作制御など6種類の運動パターンに対応しており、理学療法士の熟練の技術を再現した滑らかで綿密な動きが、人と装置のコンビネーションで可能になる。
また、標準モードの他、各種補正機能を搭載してリハビリテーションのオーダメイドも可能で、利用者の一人一人に合わせてリハビリ動作を設定・保存・再利用できる。
さらに、同社のモーションコントロール技術を生かし、中間速度の調整、保持時間の漸増、角度の漸増といった複雑な動きを実現しており、しかも動作中は様々なセンサーが常に監視して安全を確保し、非常時に備えて利用者が機器を停止できる緊急停止ボタンを標準装備している。
主な用途は、脳血管疾患患者、整体疾患患者のリハビリテーション、運動機能の回復、維持が必要な高齢者など。
同社では、15年ビジョンに掲げるロボティクスヒューマンアシスト事業領域の拡大に向けて、リハビリ・福祉機器市場などに、ロボット、およびモーションコントロール技術を生かしたヒューマンアシスト製品を開発し市場の創出を図っていく。