三菱電機は4月1日付で、山西健一郎社長が代表権のない会長に就任し、後任に柵山正樹副社長が昇格する。また、FAシステム事業担当の大久保秀之常務執行役と自動車機器事業担当の大橋豊常務執行役はそれぞれ専務執行役に昇格し、代表権を持つことになった。
山西社長は2010年4月に就任し、この4年間で売り上げを3兆3500億円から、今期の4兆円に手が届くまでの道筋をつけた。
柵山氏は、電力・産業システムから半導体・デバイス事業などの経験を生かし、次の目標である売上高5兆円を目指す。
FAシステム事業担当の大久保秀之常務執行役は、同社のFA事業を担い、自動車機器事業と合わせた産業メカトロニクス部門で全社営業利益の約40%を占める実績を上げている。今回大橋常務とともに代表権を持つことで、同社のサンメカ事業のさらなる強化、とりわけ海外事業比率の拡大に取り組む。
【柵山正樹(さくやま・まさき)新社長の略歴】1952年3月17日生まれ。61歳。77年3月東京大学大学院工学系研究科博士課程中退。同4月同社入社。08年4月常務執行役、電力・産業システム事業担当、10年4月専務執行役、経営企画・関係会社担当、12年4月取締役、代表執行役、執行役副社長、半導体・デバイス事業担当。