横河電機は、フィールド無線ソリューションの技術に関し、国際的な市場調査およびコンサルティング会社の米・フロスト・アンド・サリバンから、2014年の「グローバル・イネーブリング・テクノロジー・リーダーシップ・アワード」を受賞した。同賞は、さまざまな分野において世界で最も効果的な技術を実現した企業に対して授与するもの。
同社は10年7月にISA100・11a準拠のフィールド無線用システム機器と無線フィールド機器を世界で初めて市場に出し、その後もラインアップを拡充してきた。
13年4月には、無線通信技術をプラントのどこでも適用できる環境を表す「ワイヤレスエニウエア」のコンセプトを策定している。
また、13年末には、無線技術をセンサに搭載しやすくするため、センサメーカへのアンテナ一体型無線通信機の提供を開始しており、今年は有線フィールド機器を無線化するためのアダプタの提供を開始する。
今回の受賞は、新製品創出の可能性、現在の製品の強化、新たなアプリケーションの実現、市場での普及の可能性、テクノロジーの活用範囲の広さ、などの観点から無線ソリューションが評価され、同社の信頼性、オープン性、相互運用性を重視してISA100
Wirelessを採用し、既存の有線技術と無線技術を融合させたことで、フィールド無線の分野に技術革新の道を開いたとして受賞に至った。