アズビルが国内外での人材育成体制強化の一環として設置している研修施設「アズビル・アカデミー研修センター」(神奈川県横須賀市)で実施している「フィールド技術者教育」の延べ受講者が1996年センター開設して以来、累計6万人を突破した。
同研修センターは、その前身である山武ビルシステムカンパニー湘南研修センターとしてオープンし、同社、および海外現地法人や協力会社、販売店の社員を対象に、ビルディングオートメーション事業に携わる技術者の育成などを行う研修施設として、座学・実技研修を実施して即戦力となる人材を育成してきた。
12年11月には、今後の事業展開に求められる社員の能力向上のための「アズビル・アカデミー」を設立し、この研修センターで「受講者一人一人が実際の設備機器を操作しながら学べる研修所」をコンセプトに、より現場に近い建物設備を模擬した実習設備を整えている。
例えば、(1)透明アクリル外板で内部観察できる研修用空調設備(2)バルブ・流量計の特性実験、配管系制御などの実習を行う設備(3)新・旧ビル管理システムを設置し動力盤・各種センサのシミュレータを使用するシステムエンジニア育成設備(4)熱源実習・実験設備などで、さらに、eラーニングによる集合研修前の知識習得を行っている。
なおアドバンスオートメーション事業においても、藤沢テクノセンター内トレーニングセンターにて、協力会社・販売店を対象とした技術者教育を行っている。