安川電機は、大型風力発電用電機品「Enewin(エネウィン)シリーズ」として、690V仕様の発電機、およびコンバータを3月から販売開始する。年間100~200セットの販売を計画。
Enewinシリーズは、2010年3月に3kV仕様を発売したが、今回は既存の風力発電システムに広く採用されている690V(低圧)仕様に対応した。
発電機は高速、中速、ダイレクトドライブの各タイプに対応できる永久磁石式発電機(PMG)となっており、効率良い発電を実現できる。また、同社の産業用ドライブ製品で培った発電機・モータ技術で信頼性の高い制御を実現。
コンバータは、風力発電に必要な機能をすべて搭載したフルコンバータとなっており、あらゆる永久磁石式発電機に適用
可能で、風車システム全体の高効率化、信頼性向上、省メンテナンス化を考慮した最適仕様を実現している。
さらに、グリッド側の高調波、フリッカー、FRTに対する厳しい系統連系要件(グリッドコード)を満たしており、系統側の擾乱に対しても優れた性能を発揮する。
しかも、従来のコンバータに比べ、風況変動に対する追従性が向上し、常に変化する運転状況に対し安定した制御を提供できる。定格出力は1・0MW~5・0MW。