工作機械工業会 火災安全指針を策定、メーカー、ユーザーに活用呼び掛け

工作機械は使用時、とくに油性切削油剤を使う場合にプログラムミスや段取りミス、工具の折損・異常摩耗などにより油剤に引火する危険性がある。こうした火災発生のリスク低減へ日本工作機械工業会(花木義麿会長)は、「工作機械の火災安全指針」を策定、工作機械メーカーやユーザーに対し活用を呼び掛けている。

この指針は、工作機械向けとユーザー向けの2種類を用意、工作機械メーカーに対しては自社製品の防火対策の強化への活用、ユーザー向けは従業員に防火対策の重要性の周知徹底を図ることを目的にしている。

工作機械メーカー向け指針は、工作機械が出火元となる火災の発生の多くが油性切削油剤を使用しての長時間無人運転中にあるとして、機能・構造基準、火災発生後の対応を規定している。なお、放電加工機に関しては「MAS810―1996
放電加工機の火災発生予防上の安全基準」を適用する。

機械の使用基準では、使用時の注意点として切削油剤、無人運転時の対応、切削条件、NCプログラムの確認、段取りの確認、工具の折損・異常摩耗への対応、切りくず除去の対応、切削油剤の補充、使用切削油剤変更の際の対応、自動消火装置の設置の確認とオペレータへの指導、防火対策の不備が明らかになった場合の対応についてまとめている。

さらに、保守・点検についても日常点検、自動消火装置の点検・保守を行うことを勧めている。

このほか、機械の機能・構造・表示基準、火災発生後の対応、火災発生事例集を記載している。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG