三菱電機エンジニアリング(東京都千代田区九段北1―13―5、TEL03―3288―1101、近藤誠社長)は、兵庫県姫路市の姫路事業所に「メカトロセンター」を建設し、4月1日から運営を開始する。
同社はメカトロシステム事業として、三菱電機の各製作所に隣接した場所で、各製作所の製品に対応した生産設備や試験検査装置を開発・設計してきた。
しかし最近は、製品の高度化、複雑化、早期市場投入に伴う短納期化、生産の高効率化、品質向上など、生産設備や試験検査装置に対する市場からの要求が非常に高くなっていることから、メカトロセンターを建設して、従来の拠点ごとの分散体制から、開発・設計する設備に応じて、全国から柔軟に技術者を集結させ、プロジェクト対応が図れる体制にしたもの。
これにより、自動化組み立てラインから検査装置、出荷梱包設備などのライン全般から、セル生産対応の個別組み立て・加工機、試験検査装置、耐久試験装置など幅広く対応可能になる。
中でも組み立て棟では全長50メートルのライン設備の組み立て、調整ができる。また、高電圧・高電流が必要な試験検査装置の組み立てにも対応できるようになっている。
メカトロセンターは、敷地面積2700平方メートルで、組み立て棟が平屋建て約1000平方メートル、技術棟が4階建て延べ床面積2400平方メートルで、投資額は約5億円。
同社では、生産設備や試験検査のメカトロシステム事業の売り上げを2012年度の70億円から、17年度には100億円規模に拡大する計画。