横河電機のインドでの子会社、ヨコガワ・インディアは、インドのバンガロール上下水道局(BWSSB)がバンガロール市に新設する中央監視センター向けにSCADAシステムを受注した。同社がインドで公共上下水道設備向けのシステムプロジェクトを受注したのは、今回が初めて。
BWSSBが管轄する浄水場、ポンプ場、貯水池、さらにはバンガロール市から150キロメートル離れたカーベリー川取水口から市内までの配水網などの上水設備、および下水処理場を統合監視する。
同社が納入する主な製品は、SCADAソフトウェア「FAST/TOOLS(ファスト/ツールズ)」、ネットワークベース生産システム「STARDOM(スターダム)」で、中央監視センターのエンジニアリング、機器据え付け、スタートアップを含むプロジェクト全体の遂行は、ヨコガワ・インディアが一括して行う。2015年5月に上水関連設備を監視するシステムが稼働し、その後、順次対象を拡大していく予定。
今回建設の中央監視センターでは、上下水道設備からのデータを正確に把握し、データに基づいた運転指示を各設備に送ることで、水の供給を最適化するとともに設備の運転効率の改善を図る。