小野測器は、最大入力周波数を320kHZに拡大した高速F/Vコンバータ「FV―1500シリーズ」を発売した。
近年、ハイブリッド車や電気自動車に使用されるモーターや生産工場での製造ラインの高速化が進んでいるのに伴い、高速回転速度計測のニーズが出ている。こうした傾向に対応するため、最大入力周波数を320kHZに拡大したFV―1500シリーズを発売したもの。
入力信号に対して1周期+3・5μ秒と高速応答で出力するため、エンジンやモーターの回転立ち上がり特性、定常回転時の微小回転変動、回転速度・流速変化などの過渡現象を計測することが可能である。また、従来機種では回転体が急停止したときの出力追従が原理的に困難であったが、FV―1500シリーズは急減速追従機能を追加したことで、理想に近い出力応答が可能に。
さらに、2相信号入力対応により、回転方向を判別する正逆出力対応や一定の周波数以上になったときに警報を出すコンパレータ出力機能(オプション)を装備、万能型として使用できる。