ダイヘンは、ミドルソーラー(中容量太陽光発電)用として、業界最高水準の変換効率98・4%を実現した、太陽光発電用333kWパワーコンディショナ「P333JFL1―A01」を発売した。
国内の太陽光発電事業は、今後1MW以下のミドルソーラー発電が中心になると予想されている。P333JFL1―A01は、中容量の333kWでありながら独自の高効率変換技術により、500kWクラス以上の高容量パワコンと同等となる、業界最高水準の変換効率98・4%を実現した。
高効率化により、現行の250kW機を20年間使用した場合と比較すると、1MWの太陽光発電の場合、2013年度の買い取り価格36円/kWhで試算すると、約800万円の売電収入アップが見込まれる。
さらに、従来300~350kWクラス対応のパワコンは機種が少なかったが、新製品は300~350kWの容量帯のシステムに1台で対応できる。同社の高効率500kWパワコンと組み合わせることで、太陽光パネルの設置面積に応じ、細かなレンジでパワコンを選択することが可能となる。
パワコンが異常を検知した際、系統情報や機器内部の情報を保存するパワコンレコーダ機能を業界で初めて搭載。これにより系統を含め異常発生時の原因箇所の早期特定ができ、早期復旧が可能になる。また、故障発生時は故障ユニットを電気的に切り離すことで健全ユニットによる動作が可能。故障時の発電機会の損失を低減する。
遠方からの監視・制御ニーズに対応するため、ネットワーク機能を強化。よりメンテナンス性が向上した。
また、14年度以降、全てのパワコンに必要とされるFRT要件(系統擾乱時の運転継続性能)に対応する。