アズビルは、ポジショナの新製品として、スマート・バルブ・ポジショナ「700シリーズ」を13日から販売開始した。価格は35万円から。国内外で初年度1000台、3年後7000台25億円の売り上げを見込んでいる。
700シリーズは、内蔵の圧力センサでポジショナ出力を測定することで、プラントの運転中に、調節弁の締切性能、摩擦力の傾向、操作器出力性能などの診断を行うことができ、プラント業界標準の情報技術を応用することにより、プラント停止中に行う診断(各種検査)を、経験や習熟度に依存せずに誰でも行うことができる。
また、本体前面にLUI(ローカル・ユーザー・インタフェース)を設け、運転開始時のオート・セットアップ(自動調整)や制御パラメータ設定などが現場で簡単に操作可能になり、しかもポジショナ本体は防爆・防水機能を妨げない構造のため、広範なメンテナンス作業を現場で実施することが可能になる。
さらに、通信ネットワークもプラント業界でのデファクト規格である、HARTプロトコルバージョン7と、FOUNDATIONフィールドバスITK6・1の最新版の認証を取得しており、各種の情報を上位ホストで活用することが可能。
そのほか、従来の同社のポジショナと比べ、空気消費量を20%削減し、プラント運転の省エネルギー化に貢献する。