日本開閉器工業(大橋智成社長)は、今年4月から新中期3カ年計画「Accomplish(アコプリッシュ)100」を開始する。「成し遂げる」という意味を込めたこの計画で、グローバル化・ボーダーレス化が加速する中での新たな飛躍を目指す。
同社は昨年12月11日で会社の還暦ともいえる創立60周年を迎えたことを機に、社名も今年4月1日から「NKKスイッチズ」に変更することになっているが、今回の新中期計画は新社名として初めてとなる。
新中計「Accomplish
100」には、「売上高100億円と、各部門の計画を100%成し遂げるという2つの意味を込めている」と大橋社長は語る。
同社は、過去60年の間に売上高100億円突破を大きな目標にしてきた。2013年3月期の売上高は72億円で、14年3月期は81億円を見込んでいるが、「この計画を実現するには、社内の生産、開発、販売、品質保証などのそれぞれの部門がこの間に何を成し遂げていくかにかかっている」(大橋社長)。
今回の社名変更も産業用スイッチで世界№1メーカー目指すためには、社名からあえて「日本」を外し、世界市場を見据えた戦略をさらに進める狙いもある。「創立55周年の08年12月にロゴを『NKK』に変え、09年4月から使用を開始した。その時に社名変更まで検討したが、リーマンショックもあり60周年まで延期した」(大橋社長)という。
新社名には、今までの日本市場中心の見方から、世界市場で受け入れられるスイッチをつくっていくという願いも込められている。
大橋社長は「世界№1メーカーになるのがゴールである。産業用スイッチイコールNKK、NKKイコール産業用スイッチを目指して、グローバル化・ボーダーレス化の中での厳しい戦いを勝ち抜きたい」と今後の展開に意欲を燃やしている。