金属異物を判別する技術 オムロンが実用化 高機能フィルム検査装置に搭載

オムロンは、フィルム表面上の金属異物と非金属異物を判別する技術(特許出願中)を実用化、17日から同社の高機能フィルム検査装置「スーパーNASP―λ(ラムダ)シリーズ」に搭載開始した。

同社は、2012年に独自のMulti
Wave
Sensing技術(多波長検査技術)を搭載した同シリーズを発売、高機能フィルム検査事業に参入した。同技術は、フィルム表面に様々な波長の光を照射、波長ごとの反応の違いを見ることで欠陥を安定的に検出する。

金属探知機能は、従来のコイルを使用した装置では、数百μメートル~数ミリの大きさの金属が対象だったが、今回の金属異物検査機能は、ラインセンサカメラで外観検査を行うことで、数十μメートル分解能までの金属異物をロールツーロールの状態で検査することが可能。

金属種は磁性体と非磁性体を問わず、欠陥の形状や大きさまで画像で認識できる。

金属異物と非金属異物を区別して検出でき、二次電池セパレータや電子回路部品向け絶縁シートなど、絶縁シートに求められる高い安全性を確保。

金属異物欠陥流出を低減し、幅広い用途への展開が可能となる。

さらに、後工程での金属異物専用の検査工程が不要になり、再検査による手間とコストを削減、生産効率向上に貢献する。

特に、用途が拡大するリチウムイオン二次電池の主要部材であるセパレータ(絶縁シート)の検査工程において、電極ショートの原因となる微小な金属異物をロールツーロールで検査するニーズが顕在化しており、こうしたニーズに対応する。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG