三菱電機は、ノーヒューズ遮断器で全世界対応可能な機種拡充を実施した。世界各国で使用できる製品の要求に対応したもの。
近年、工作機械、半導体製造装置などの大型化、大容量化に伴い、遮断器も高電圧化(北米はAC480V)、高遮断容量化、漏電保護機能追加の要求が高まっている。また、機械・装置メーカーは北米だけでなく中国、東南アジア向けも需要が増えていることから、装置の標準化のため世界各国で使用できる低圧遮断器の発売を求めている。こうした状況下で、同社では2010年10月に発売した250Aフレーム以下のWS―VシリーズUL489対応機種に続き、400A、630Aフレーム機種のモデルチェンジを行い、全世界に対応可能な機種拡充を図った。
機種拡充のノーヒューズ遮断器は、NF400―SWU(標準品)/同・HWU(高遮断容量品)、NF630―SWU(標準品)/同・HWU(高遮断容量品)、NV400―SWU(標準品)/同・HWU(高遮断容量品)。
主な特徴は(1)従来品と外形互換を維持しつつ、高遮断容量品を追加ラインアップ(2)600Aフレーム品に、630A定格品を追加ラインアップ(3)400Aフレーム漏電保護付きの定格使用電圧をAC480Vまで拡大(4)UL、CSA、JIS、IEC、欧州EN、中国GBなど各国規格に対応(5)内部付属装置のカセット付属対応、など。
なお、同社ではFAサイトFA羅針盤の中の「FA技術レポート」最新号で詳細を紹介している。