日本電機工業会(JEMA)は、2014年(平成26年)度の「電機工業技術功績者表彰」の受賞者を発表した。
今回で63回目となるこの表彰は、重電部門・家電部門・ものづくり部門の各分野において、新製品・新技術開発などによって優れた成果を挙げ、電機工業の進歩発達に貢献した企業と人を表彰している。今年度は正会員企業41社から117件(227人)の応募があり、最優秀賞1件(2人)、優秀賞3件(6人)、優良賞7件(14人)、奨励賞57件(109人)の合計68件(131人)が受賞した。
最優秀賞は「普及型重粒子線治療加速器の製品化」で、三菱電機の永澤勇一氏と津上浩伸氏が選ばれた。がん治療における運転員の省人化と、効率良く加工する技術などを製品化した。優秀賞と優良賞は次の通り(敬称略)。
【優秀賞】
〈重電部門〉「原子力発電プラントの信頼性と経済性を向上する世界初の点検・検査・計測技術の開発」東芝・園田幸夫、前川立行
〈家電部門〉「エアコンと床暖房の良いとこ取りで、省エネ・快適・速暖性を飛躍的に高めた『ホッとく~る』の開発」ダイキン工業・西田照男、荒屋享司
〈ものづくり部門〉「マイクロバブル洗浄技術を利用した電気温水器のタンク部品の生産性向上」三菱電機・松場宏之、柴田洋平
【優良賞】
「エンコーダ調整・自動判定装置の開発」山洋電気・中村至雄、小林邦充
「永久磁石同期電動機の適用による鉄道車両駆動システムの省エネルギー化」東芝・川合弘敏、青木宏之
「欧州向け燃料電池コージェネレーションシステムの開発」パナソニック・浦田隆行、龍井洋
「ウォータージェットピーニングによる応力腐食割れ抑制技術の高度化」日立製作所・齋藤昇、日立GEニュークリア・エナジー・吉久保富士夫
「国内最大級3MWダイレクト駆動風力発電機の開発」富士電機・西村健、星昌博
「脱レアアースを実現したハイブリッド自動車用可変磁束モータの開発」三菱電機・大穀晃裕、井上正哉
「高仕事率と軽量化の両立に対応したクリーナー用ブロワーモーターの開発」三菱電機ホーム機器・安島武彦、浜崎光将