富士電機機器制御は4月、電磁開閉器で生産累計3億台の金字塔を打ち立てた。1954年に生産を開始して60年で偉業を成し遂げた。同社は、電磁開閉器で国内トップメーカーの地位にあるが、アジアナンバーワンを目指し吹上工場に新自動化ラインを構築、最新モデル工場として生産能力・効率をさらに高める。(関連記事2面)
同社は、54年9月に吹上工場(埼玉県)で電磁開閉器の生産を開始。75年10月に生産累計で5000万台、84年4月に1億台、98年10月に2億台を突破、今年4月に3億台を達成した。
累計2億台から3億台まで16年での到達である。
経済産業省の統計によると、電磁開閉器の国内生産量は、09年から13年まで5年間の年間平均台数が1241万台。1億台には約8年を費やす計算になる。
同社は現在、主力の吹上工場と秩父富士(埼玉県)の国内生産拠点のほか、中国の常熟富士電機で電磁開閉器を製造している。
生産製品は、11Aから8000Aフレームまでそろえた「SCシリーズ」、12A以下の小容量用途で世界最小クラスの「SKシリーズ」など幅広い。市場のグローバル化に伴い、JIS、IEC、GB、UL、TUV、CCCなど国内外の規格に対応している。