CC―Link協会(CLPA)は、会長の関口隆横浜国立大学名誉教授の後任の新会長として、法政大学理工学部の木村文彦教授が就任した、と発表した。
木村文彦氏は、生産システム工学とCAD/CAMの分野における日本の第一人者として知られ、生産システムの発展にかかわる数多くの功績により国内外で高い評価を受けている。
会長就任に当たり、木村氏は「生産システムはいま、エネルギー・資源の制約という課題に直面している。省エネルギーや省資源を意識した次世代の生産システムを実現することが必須」と語っている。
CLPAは、日本初&発の産業用オープンネットワーク「CC―Link」の普及団体として2000年に設立。8社の幹事会社を中心に、今年3月末で海外1465社を含む2097社が会員になっている。
最先端の領域に精通した木村新会長の就任により、製造業の未来を意識したCLPAの活動が一段と強化されるものと期待されている。
木村文彦新会長は、1974年東京大学大学院博士課程修了。同年通商産業省(現経済産業省)工業技術院電子技術総合研究所に入所。79年から東京大学で「インバース・マニュファクチャリング」「ライフサイクル工学」「形状モデリング」などのテーマを研究。09年に法政大学へ移籍し、生産システム工学、設計工学、ライフサイクル工学の分野を中心に研究を続けてきた。