近畿電子部品卸商組合(KEP、岡本弘理事長)は、3月例会として3月19日、古野電気三木工場(兵庫県三木市)見学会を実施、54人が参加した。
古野電気は、1948年に世界で初めて魚群探知機の実用化に成功。以来、センシング、情報処理・通信というコア技術を駆使し、様々な船舶用電子機器のほか、GPSなどの産業用電子機器、ETC車載機器などを製造。特に漁業船舶用電子機器では世界で40数%のシェアを持つ船舶機器の総合メーカーである。
三木工場は、79年に同社の主力工場として操業。敷地面積6万7000平方メートル、工場延べ床面積2万5000平方メートル。世界最大の船舶機器生産工場で、同社の航海機器、漁業機器、船舶機器の70%の生産を行っている。
生産は、個人の能力と現場の工夫を生かしたセル生産方式を導入。最新の情報・画像処理技術を駆使し、大量生産ではなく人の手と熟練を活かしたものづくりを行っている。昨年から新しい生産革新活動を展開し、リードタイム短縮や顧客ニーズを的確に捉えることを重要と考えている。
見学会の冒頭、岡本理事長が「古野電気さんのものづくりをしっかり見ていただきたい」とあいさつ。レーダーや魚群探知機、VDR(航海情報記録装置)などの製造ラインを見学。特殊な装置の製造ラインということで、参加者は興味深く説明を聞いていた。