日本開閉器工業(大橋智成社長)は、4月1日から社名を「NKKスイッチズ株式会社」に変更した。社名から「日本」を外し、産業用スイッチメーカーとして世界No.1のグローバルカンパニーを目指す。昨年12月に創立60周年を迎えた同社は、今年4月の新年度から中期3カ年計画もスタートしており、新生「NKKスイッチズ」が新たな飛躍へ舞台を飛び立とうとしている。
同社は1951年4月1日、大橋研究所として大橋智成社長の父、故大橋重雄氏が創業した。2年後の53年12月11日に「日本開閉器工業」として法人化し、昨年12月に創立60周年を迎えた。
創業製品のSB―61形押ボタンスイッチは、外観、構造、接点材料、機種などが当時としては画期的製品としてヒットし、同社のスイッチの原点となっている。その後も産業用スイッチの専門メーカーとして、次々と時代をリードするスイッチを開発し、売上高81億円(14年3月期見込み)の産業用スイッチメーカーとして国内№1の地位を築いている。
4月からは社名を「NKKスイッチズ」に変更し、世界市場での存在価値を高めようとしている。世界で最も知られ、世界で最も好まれ、世界で一番選ばれる産業用スイッチサプライヤーになるためには、グループの名称を「NKK SWITCHES」に統一して浸透を図っていくことが不可欠としたもので、同時にWebアドレスも変更した。
4月から新たにスタートした中期3カ年経営計画「Accomplish(アコンプリッシュ)100」は、売上高100億円達成と全社各部門の100%計画達成を大きな目標にしている。グローバル化、ボーダーレス化の進む中にあって、スイッチメーカーとして世界市場を相手にしていく上で厳しい競争が予想されるだけに、すべてのグループの力を結集した総合力が重要になってくる。商品力、営業力、生産力、品質力などで顧客満足度を高めることが「NKK」ブランドが世界で選ばれるための大きなポイントになってくる。
「NKKスイッチズ」は、日本国内にきめ細かく張り巡らされた販売代理店のネットワークに加え、ローカル、カタログ、グローバルの3つのディストリビューター、それにインターネットを通じた情報発信を織り交ぜながら、世界市場を相手に飛躍しようとしている。