NECは、ファクトリーコンピュータの低価格帯のFC―PMシリーズのラインアップ強化として、処理性能を向上させた「FC―P32W」(標準価格24万1000円~)と、コストパフォーマンスに優れた「FC―P27X」(同17万8000円~)の販売を開始した。24時間連続稼働が求められるビル・公共施設の監視制御や、精密機械などの製造工程管理・検査装置・医療システム用端末などに最適。
今後3年間で2万台の販売を計画。
FC―P32WのCPUには、同社従来品比1・6倍の処理性能を持つインテルXeonプロセッサE3―1225v3(3・2GHz)を、FC―P27XのCPUには、同2・5倍のインテルCeleronプロセッサG1820(2・7GHz)を採用して大幅に基本性能を向上した。
また、ディスプレイ出力ポートには、アナログRGBを1ポート、ディスプレイポートを2ポート標準装備しており、フルHD(1920×1080ドット)で最大3画面の表示ができる。このため、医療用電子カルテやセキュリティカメラ映像監視などを、それぞれのモニターに異なる画面を表示させることが可能。
さらに、24時間連続稼働に対応して、長期間調達可能な部品の採用、幅広い電圧に対応するワイドバンド電源(AC100~240V)、長寿命で空冷効率の高いファン、冷却効率を考慮した部品の配置や筐体構造の工夫などを行っている。
その他、ハードウェアの異常を検出する「ソフトウェアRAS」や、障害発生時のメモリ上の情報をハードディスクに保存するメモリダンプ機能なども標準で搭載している。