安川電機は、三次元(3D)CADマッチング方式を採用し、周辺環境変化に強く、複雑形状部品の認識を可能とする「3DビジョンパッケージMotoSight3D」の販売を開始した。価格はオープンで、年間100台の販売を計画。
新製品は、製造ラインにおけるバラ積み部品のピッキング作業の自動化を図るために、3Dビジョンセンサの障壁となっていた油の付着した金属ワークや複雑形状のワークの認識を可能にした。これにより筒状やリング状といった単純な形状のワークだけでなく、自動車部品に代表されるプレス部品等の認識もできる。
対象ワークに対して±0・5ミリ以内の高精度で認識でき、3Dビジョンセンサにありがちな、ラフ検出した後、いったん仮置きして再度2Dビジョンで補正するということが不要になり、タクト向上と付帯設備の簡略化が実現できる。
また、視野範囲は、広く使用されているパレティーナサイズを網羅するため、1160×1160×600ミリの能力を備えており、ユーザーのパレティーナを専用のものにすることなくそのまま使用でき、設備の低コスト化に寄与する。
さらに、「使い易さ」を追求し、非常に簡単な設定方法を備えており、検出対象部品の3D CADデータの入力し、その部品を山積みにして5回撮像するだけで登録が完了で、オペレータのワーク登録作業は20分で終了済む。これにより立上げ工数のコスト削減ができ、品種追加の際も短時間での作業が可能。