横河電機は、ネットワークベース生産システム「STARDOM(スターダム)」で、低消費電力・自律型コントローラ「FCN−RTU」の機能強化版を発売した。価格は3000ドル。2014年度3500台、15年度4000台の販売を計画している。
機能強化版では、海外市場向けに、天然ガス井戸元制御など入出力点数の多いアプリケーションに対応するため、実装可能な入出力モジュールの枚数を従来の3枚から8枚に増やし、1台のコントローラで、最大256点の入出力に対応できる。
また、石油や天然ガス採掘現場など、過酷な気象条件の場所でも対応できるように設置環境の温度条件±20℃~±70℃対応の入出力モジュールを10種類増やした。
さらに、STARDOMの監視・制御ソフトウェア(SCADAソフトウェア)「ASTMAC VDS」を含んだ各種関連ソフトウェアはWindows7 64bitに対応しており、最新のOS環境でエンジニアリング・操作・監視が可能になる。
STARDOMは、制御、操作、監視などの機能別コンポーネントで構成するオープンネットワーク制御システムで、分散形制御システム(DCS)の信頼性とPLC(プログラマブルコントローラ)を使用したPLC計装の汎用性・経済性を両立させたシステムとして使用されている。
主な市場は、油田・ガス田、上下水道、パイプラインなどの広域に分散する設備など。