MECHATROLINK協会(MMA)は、6日開催した「2014年度総会」で、新たに14年度に「インド支部」を開設し、ものづくり関連市場の拡大、ネットワーク化が見込まれるインド・ASEANエリアでのプロモーション活動を強化することを明らかにした。
MMAは現在、日本に本部を置き、5地区に支部(ドイツ、米国、韓国、中国、台湾)があり、展示会への参加やセミナーの開催、メルマガ・ニュースの配信など、現地に密着した技術サポートを展開している。
「MECHATROLINKは中国市場で急速に普及が拡大しているが、中国からインドに出ていく製品もあることから、これからの市場動向を考えると、今からインド地区での活動も行っていこうと思う」(安川電機取締役・常務執行役員・技術開発本部長小笠原浩MECHATROLINK協会幹事長)としている。
インドでは今年度、展示会(オートメーション2014、IMTEX2015)への出展やセミナーへの参画、アジアものづくりフェアとのタイアップなどを計画している。
一方、東京・秋葉原UDXカンファレンスで13日に開催した総会には、会員128人が参加した。
今年で設立11年目を迎えたMMAの会員数は、今年1月に2000社を突破し、5月末で2148社とこの1年間で573社増えた。特に中国が1040社と1000社を超え、会員の約半分を中国が占めるなど、中国市場でのMECHATROLINKの普及が際立っている。
また、MECHATROLINK通信ASICの総出荷ノードは345万ノードで、13年度の出荷は55万ノード、対応製品数も382機種となり、この1年間で36機種増えた。
14年度は、MECHATROLINKのIEC規格取得による国際標準化が、13年度の予定から遅れており、活動継続しながら今年度の規格化を計画する。
さらに、「制御システムセキュリティ分科会」で制御システムセキュリティのガイドライン策定も進める。
「MECHATROLINKフェア」も、京都と浜松での開催や、6回程度のユーザー訪問などを計画している。