デジタルがインターフェイス端末 ビッグデータ活用、生産効率改善

デジタル(大阪市住之江区南港東8―2―52、TEL06―6613―1101、安村義彦社長)は、生産現場とオフィスで発生するビッグデータを活用し、生産効率の改善を図るためのインターフェイス端末「SP5000シリーズ」を発売した。参考標準価格は23万1000〜56万8000円。

近年、生産現場で取り扱われるビッグデータを活用した工場スマート化の動きがあり、効率改善のため、ビッグデータを必要な場所で適切な形で提供し、生産現場とオフィスを安全にネットワーク化するというニーズが発生している。

従来、生産現場とオフィスのネットワーク化を実現するには、大規模システムの導入や設備の刷新が必要だった。SP5000シリーズは、スマートポータルとして機能し、生産実績や装置データなどの情報と生産管理データなど、オフィス側で必要とされる情報のスマート化がローコストで構築できる。

最大1600万色のTFTカラー液晶とマルチタッチパネルを採用。6種類のディスプレイモジュールと、2種類のボックスモジュールの組み合わせで12パターンを用意。用途に合わせて選べる。タブレット感覚の操作にも対応する予定(プレミアムディスプレイ使用時)である。

モジュール構造と、ネジ不要の本体取り付け方式により、修理交換時などのメンテナンス性が向上した。

Windows上で作動するアプリケーションに対応。マニュアル確認やデータ分析など、オフィスで使っているアプリケーション・ソフトウェアが生産現場でも活用可能(オープンボックス使用時)である。

Ethernetポートを2ポート標準搭載。オフィスと工場のネットワークを2つのIPで物理的にセグメント化し、安全で管理しやすいネットワーク接続が構築できる。さらに、SIO標準2ポート、USB最大3ポートを搭載。各種機器とプログラムレスで接続でき、豊富で簡単な機器接続を実現した。

同社のリモートアプリケーションソフトウェア「Pro―face Remote HMI」と組み合わせることで、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末から遠隔での確認・操作に対応する。

各種海外安全規格や、保護等級IP65F/IP66F/IP67Fに対応。多様な利用シーンに対応する。

同社は、生産現場とオフィスで発生するビッグデータを活用し、生産効率の改善を図るため、新しいカテゴリ「Smart Portal」(スマートポータル)を提唱し、新市場創出を目指している。

SP5000シリーズでスマートポータル市場を創出し、今後5年間で現在のHMIと同規模の市場に達することを見込んでいる。

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