長谷川電機工業(兵庫県尼崎市潮江5―6―20、TEL06―6429―6144、吉田修社長)は、大型デ-タセンタ-など多セル構成蓄電池システム向けに、不感帯を含む回路内すべての地絡を検出する、不感帯レス直流地絡検出器「型式RND―400/600」を発売した。
蓄電池は、2カ所目の地絡が発生すると短絡電流が流れ、地絡箇所から火災の発生、蓄電池の異常発熱など火災の原因となる。従来の中点接地方式の地絡検出器の場合、直列につながれた電池の中間地点を中心に検出不感帯が存在する。
RND―400/600は、従来、検出不能とされていた中性点近傍(不感帯)を含む回路内すべての地絡(漏電)を検出し、警報を発信する。検出不感帯がなく、すべてが保護範囲となる。
検出電圧範囲(線間電圧)は、RND―400がDC100~400V、同600がDC400~600V、接地抵抗値は400が40kΩ、600が60kΩ。
検出電流は、どちらも1/3/5mA、検出時限は1/5/10s。接点出力は無電圧a接点。接地容量は60V/0・4A。EMC仕様はVCCクラスA以上。