オムロンは、ベンチャー企業との連携を強化するコーポレートベンチャーキャピタルを担う100%出資の投資子会社「オムロンベンチャーズ」(小澤尚志社長)を本社内に7月1日設立した。同社の新規事業の創出を加速するためで、2014年~16年の3年間で、30億円規模の投資を行う。
同社は、中期経営計画で多様な社会的課題を解決する手段として、既存の枠に捉われないオープンなイノベーションを行っていくとして、コア技術である「センシング&コントロール」を中心に、技術力や事業の継続強化に加え、社会課題の解決を目指す国内外のベンチャー企業と連携することで、イノベーションの加速と既存の枠を超えた様々な事業の可能性を探ろうとしている。
新会社は、ベンチャー企業に対し出資活動、事業開発推進活動、事業インキュベーション活動などを行う。対象領域は、安全・安心センシング、ライフサイエンス、ヘルスケア、バイオテクノロジー、IOT、環境エネルギー、教育、農業関連。
オムロンでは、同社の持つ「ものづくり力」や「グローバルネットワーク」を活かし、今後ベンチャーの成長を支援することで、社会的課題解決に繋がる新たな価値を創造していく方針。