安川電機は、ACサーボドライブΣ―7(シグマ・セブン)シリーズに、4kW~15kW容量の機種を追加し、6月21日から販売を開始した。これにより、Σ―7シリーズの全容量機種のラインアップが完了した。価格はオープン。
2013年11月に発売したΣ―7シリーズは、Σ―Ⅴ(ファイブ)シリーズの後継機種として製品化。0・05kW~1・5kWを販売していた。
Σ―7シリーズは、「e―motional Solution」のコンセプトのもと、”装置性能””使いやすさ””環境性能””安心””サポート””ラインアップ””互換性”の「7つを極める心揺さぶるソリューション」にポイントを置いて開発した。
速度応答周波数は3・1kHzと世界最高を実現するとともに、振動抑制機能などを更に進化。またΣ―Ⅴで好評を得ていた調整レス機能を更に進化させながら安定性が約2倍に向上し、ゲインの調整なしで発振せずに俊敏に動かせるとともに、装置内のサーボエネルギーを有効活用して、2軸アンプやDCバスの接続による複数軸間での回生エネルギーの活用などにより大幅な省エネ化も実現している。
しかも、機能安全規格で国内初となるIEC61508安全度水準SIL3にも対応している。
また、モータの体積は、Σ―Ⅴ比80%の世界最小レベルの小型化を図りながら、業界最高分解能の24ビットエンコーダなどの搭載で装置のさらなる高タクト化・高スループット化を実現している。
そのほか、設置環境仕様も大幅拡大し、これまで使用できなかった標高2000メートルや周囲温度60℃など過酷な環境でも使用可能な安心設計、製品に付けた2次元バーコードを専用のスマートフォンアプリ「SigmaTouch!」で読み取ることで、マニュアルやトラブルシュート情報を表示するなど装置のダウンタイム短縮、BTO(Built To Order)サービスを新たに開始、装置にあった専用品を1台から対応できる、などの特徴を持つ。
なお、同シリーズは、7月23日から開催のテクノフロンティア2014の展示会に展示する。