「JECA FAIR 2014(第62回電設工業展)」(主催=日本電設工業協会=JECA、山口学会長)が「明日を見つめる電設技術!人と地球のエコライフ」をテーマに、5月28日から3日間、インテックス大阪で開催された。大阪開催で過去最多となる204社・団体(594小間)が出展し、3日間で約9万8000人が来場するなど盛況のうちに閉幕した。今回で53回目となる同展恒例の製品コンクールにも、今回は45社が参加し14製品の入賞が決まった。
国土交通大臣賞に日置電機の「クランプオンパワーロガー PW3365―10」、経済産業大臣賞に戸上電機製作所の「PV緊急切り離し装置」、環境大臣賞に遠藤照明の「Smart LEDZ」が選出された。
日置電機のクランプオンパワーロガーは、操作が簡単なコンパクト電力ロガーで、安全安心面が高く評価された。戸上電機製作所のPV緊急切り離し装置は、安全安心面に貢献するものと評価。遠藤照明のSmart LEDZは、光環境の最適化と大幅な省エネを同時に実現するもので、これからのエコライフに貢献するものと評価された。
受賞製品について、JECAの池内眞一専務理事は「今回のFAIRのテーマは『明日を見つめる電設技術!人と地球のエコライフ』だったが、このテーマに相応しく低炭素社会実現に向けた製品や、電気の安定供給を実現する製品、スマート社会実現に向けた製品が多数参加した。こうした中から、着想や活用度、省エネ性などを基準に各賞を選出した。また、今回セキュリティ関連で初めて入賞(日本信号)したことが画期的だった。どの製品も今後の業界発展の中核となるもので、協会としても大きな励みになる」と評した。
審査委員長代行の国土交通省大臣官房官庁営繕部設備環境課清水克紀課長補佐は「エコライフ実現に向けた創エネ・省エネ・蓄エネ技術の製品が多数出品され、安心・安全面や耐震性や施工性、メンテナンス性なども審査基準とした。選出されなかった製品も含め、どれも素晴らしい製品だった」とコメントした。
▽国土交通大臣賞=日置電機「クランプオンパワーロガー PW3365―10」▽経済産業大臣賞=戸上電機製作所「PV緊急切り離し装置」▽環境大臣賞=遠藤照明「Smart LEDZ」▽中小企業庁長官賞=マルチ計測器「太陽電池パネル対応絶縁抵抗計PVメガー MIS―PVS」▽消防庁長官賞=該当製品なし▽労働安全衛生総合研究所理事長賞=藤井電工「ハーネス型安全帯用巻取り器ワンハンドリトラ」▽大阪府知事賞=パナソニック・エコソリューションズ社「スマートコスモ」▽大阪市長賞=河村電器産業「太陽光発電用直流遮断器」▽関西電気保安協会理事長賞=ダイヘン「太陽光発電用高効率エアコンレスパワーコンディショナ500kW」▽日本電設工業協会会長賞=日本信号「ハンズフリー人体通信システム elefin」▽日本電設工業協会奨励賞=新愛知電機製作所「両電源バイパスSW付引出HYBRID装置(B―HYBRID)」▽同=マスプロ電工「デジタルレベルチェッカー(テレビ信号測定器)LCV3」▽同=ニチコン「リチウムイオン電池式停電補償装置」▽同=指月電機製作所「容量可変型コンデンサ」▽同=フルーク「革新的サーモグラフィ Ti400」。
なお、7月4日に大阪市北区の帝国ホテル大阪で、関係者が出席し表彰式が行われた。