日置電機は、電力測定の安全性と利便性を両立させる金属非接触電力測定を採用した「クランプオンパワーロガーPW3365―10」=写真=を発売した。ビルやオフィスの電力測定や省エネ活動の確認に最適。
本体価格は22万円。負荷電流用クランプオンセンサは別売(9800~2万円)。
PW3365―10の内部に使用された専用電圧センサは、世界で初めて金属非接触電力測定を可能にした。電圧センサ内部に電極が内蔵されており、測定ラインと電極の間に電位差で生じた微少電流を検出する。電流がゼロになるような電圧を発生させることで、測定対象の外径や被服の影響を受けず、正確な測定ができる。
電線ケーブルの上からや、端子カバーを外さずに電圧が測定できる。充電部に金属が触れないので短絡の危険がない。縦横自由に設置ができ、細いケーブルや太いケーブルも測定できる。測定可能径サイズは、最小φ6ミリから最大φ30ミリ。単相2線から三相4線、100Vから400Vラインまで測定可能。
設定ナビ機能で、測定までの設置手順をグラフィック画面で案内し、簡単に設置作業が行える。結線を誤ってもFAIL表示で誤りを知らせ、測定ミスを防ぎ、確実な接続をサポートする。
測定値は、デマンドグラフ表示、時系列グラフ表示、電気料金表示など、電力管理に便利なグラフに置き換えて表示。測定結果はパソコンで管理でき、取り込み方法はLAN、USB、SDカードから選べる。LAN接続すれば、PCのブラウザでPW3356―10本体の遠隔操作と測定値のリアルタイムモニタが可能である。