横河ソリューションサービス(東京都武蔵野市中町2―9―32、TEL0422―52―0439、奈良寿社長)は、FA向けフレキシブル・ファクトリー・コントローラ「VC100シリーズ」を発売。販売価格は300万円から。2014年度5億円、15年度10億円の売り上げを計画。
工場の製造工程をコントロールするシステムと、企業・工場全体を経営の視点で情報を管理するERPシステムとの間で、製造工程における製造スケジュール、品質、在庫などを管理するMESシステムのコントローラには、汎用パソコンなどが使用されている。しかし、耐久性、安全性、長期保守などの課題があると言われている。新製品は、これらの課題解決につながる堅牢性、連続運転性、耐ウイルス性に優れ、長期保守を実現したFA用コントローラ。
ハードウェアは、汎用パソコンとは異なり、ハードディスク装置などの機械機構を極力なくし、24時間連続運転を可能にしており耐環境性に優れている。また、生産現場のコンピュータは長期にわたって使用されることが多いことから、10年間の長期保守に対応し、OSも独自開発を搭載して、コンピュータウイルスに感染しにくいサイバーセキュリティ対策をとっている。
さらに、最近はMESによる品質履歴追跡、設備稼働状況の把握といった領域でもリアルタイムに発生する現場データを漏れなく収集することが要求されてきていることにも対応できる。
同社では、新製品を国内市場で高いシェアを誇る素材産業の連続プロセス用の制御システムに加え、FA工程向け製品のラインアップを拡充することで、工場全体へのトータル・ソリューション・プロバイダとして、提案活動を強化していく。
主な市場は、自動車、家電、半導体、電子機器組み立て工場などFA製造業全般、石油・天然ガス、石油化学、化学、鉄鋼、紙パルプ、電力、水処理などプロセス製造業全般など。