安川電機は、ACサーボドライブ「Σ―7シリーズ」、マシンコントローラ「MP3000シリーズ」を対象に、業界初となるクラウドを活用した新サービス「MechatroCloud(メカトロクラウド)」を開始した。年々複雑化、高度化する製造分野の課題に対して、迅速な情報提供やユーザー業務の代行をサービスとして提供することを狙っている。
第1弾として、「BTO(Built
to
Order)サービス」と「SigmaTouch!」の2つのサービスを立ち上げた。
「BTOサービス」は、ユーザーからクラウドを通じて預かったパラメータが書き込まれた状態で出荷するもの。従来はユーザー自身が個々のサーボパックに調整パラメータを書き込む必要があったが、このサービスを利用することで不要に。出荷される製品の箱と銘板に任意の装置名称・軸名称が印字されるため管理工数も削減できる。
「SigmaTouch!」はAndroidスマートフォン向けアプリで、スマートフォンのカメラで製品に貼付されている2次元バーコードを読み込むことで、クラウド上にある製品情報にアクセスが可能になる。型式やシリアル番号はもちろん、トラブルシュート情報なども簡単に入手できるため、マニュアルがなくとも現場での初期対応が容易になる。
また、デジタル製タッチパネルとマシンコントローラMP3000を接続することで、タッチパネル上にΣ―7サーボパックの2次元バーコードを表示、現場で制御盤を開けなくても「SigmaTouch!」を利用できる。