アズビルは、大規模事業所向けセキュリティシステム「savic―net
FX2セキュリティ」に「安否情報出力機能」を追加した。価格は900万円から(工事費別)。savic―net
FXセキュリティシリーズとして年間100システムの販売を計画。
安否情報出力機能は、災害発生時に誰が事業所内に滞在しているかの在場者情報を本社などに送信することで、迅速かつ正確な従業員の安否確認を支援する。同社は、入退室履歴を活用した新機能を開発し、今年2月に中小規模事業所向けセキュリティシステム「savic―ssEZ」に追加したが、今回は大規模事業所向けを追加。
追加した「安否情報出力機能」は、savic―net
FX2セキュリティにより、一定周期および地震警報システムや自動火災報知設備からの災害信号受信を機に、システム内に保持している在場者リストのデータを、事前に設定した3カ所の他拠点にネットワーク経由で送信する。
災害発生時にネットワークが切断されても、一定周期の送信により最新の在場者を確認することができる。
また、現地での点呼確認に活用することも可能で、災害発生時に在場者がカードリーダで照合操作を行うことで、在場者リストに「確認済み」の情報を加えて一定周期で情報を送信。この情報により確認済みでない個人を特定でき、優先して安否確認するなどの対策指示を行うことが可能。
Savic―net
FX2セキュリティは、制御ゲート(扉)数1200、最大ユーザ登録10万人、ネットワーク対応型のセキュリティシステムとして2006年に販売開始以降、大規模オフィスビルやホテルなど400件以上に導入されている。