シュナイダーエレクトリック(東京都港区芝公園2―4―1、TEL03―6402―2001、安村義彦社長)と、同社のグループ会社デジタル(大阪市中央区北浜4―4―9、TEL06―6208―3133、社長同)は、このほど完成した「シュナイダーエレクトリック大阪ビル」(大阪市中央区北浜4―4―9)を披露した。
新ビルは震度6強でも主要機能が維持できる免震・耐震機能を持ち、災害時にライフラインが途絶えても、72時間事業継続が可能と災害に強い。ソーラーや地熱発電など自然エネルギーを活用し、全館LED照明で従来比40%の省エネを実現している。また、シュナイダーグループの中央監視装置、自動制御装置、セキュリティカメラ、アクセスコントロール、電力監視などのシステムや受配電設備などが導入されている。特に、監視・制御設備は、エネルギーの見える化によるさらなる省エネを実行。グローバルオープン規格のビル監視制御システム「BACnet
International」と、国内メーカーの空調・照明・エレベータ設備と連携している。
ビル全体がショールームとして機能しており、特に1階のショールームは、インダストリアルゾーン、ビルディングゾーン、ソーラーゾーン、ITゾーンの4つのビジネスゾーンで構成。
安村社長は、「今回のデジタル本社とシュナイダー大阪事務所の移転は、シュナイダーグループとしての事業能力、サスティナビリティ(持続可能性)を日本で確立することにある。最高スペックによるオフィスビル、新しいソリューションを提案・体感できるフラッグシップ、社員が働きがいのあるクールサイトを実現。ITが横展開でき、スマートシティやスマートレスポンスなどエネルギー全般を監視・管理できるようになる。さらに、シュナイダーグループとして、英のエンジニアリングメーカーであるインベンシスを配下にすることで、プロセスオートメーションの世界でシェアを伸ばしたい」とコメントしている。
なお、デジタルの従来の本社(大阪市住之江区)と和泉事業所(大阪府和泉市)は売却する予定。