横河電機は、インドネシア・ジャワ島のカモジャン地熱発電所に増設される5号機向けに、制御システムを受注した。
今回増設の5号機は発電容量3万5000kWで、インドネシア国営石油ガス会社プルタミナの子会社であるプルタミナ・ジオサーマル・エネルギー(PGE)が開発。来年7月に竣工予定となっている。
今回納入する製品は、蒸気タービンの付帯設備を監視制御する統合生産制御システム「CENTUM
VP(センタム・ブイピー)」、プラント設備効率改善サービス「Insight・Suite
AE(インサイト・スイート・エーイー)」、統合機器管理ソフトウェアパッケージ「PRM」、運転訓練シミュレータ、プラント情報管理システム「Exaquantum(エグザカンタム)」。
これらの製品の納入、エンジニアリング、試運転支援は現地子会社のヨコガワ・エンジニアリング・アジアとヨコガワ・インドネシアが行う。
同社は、同発電所の4号機にも、統合生産制御システム「CENTUM
CS(センタム・シーエス)3000」を納入しており、今回でインドネシアの地熱プラント向けは11件目。
なお、今回のプロジェクトの蒸気タービンや発電機は富士電機製で、同社の販売代理店である東京電機産業(本社=東京都渋谷区、加藤行孝社長)が受注した。
地熱発電は、天候や気候、時刻に左右されず安定した出力が可能であり、また発電時に二酸化炭素を排出しないことから、化石燃料による発電に代わる発電方式として注目されている。インドネシアは世界トップクラスの地熱資源量を誇り、地熱発電プロジェクトが多数計画されている。