マルチ計測器(東京都千代田区神田佐久間町1―26、TEL03―3251―7013、大西恭二社長)は、太陽電池パネルが発電中でも、安全・正確に絶縁抵抗が測定できる太陽電池パネル対応絶縁抵抗計「PVメガーシリーズ」を発売した。
従来の絶縁抵抗計は、太陽電池が日中、常に発電していることから、発電電圧が測定値に影響を与えることに加え、絶縁抵抗計に電圧が印加され本体を破壊する可能性があった。これらを解決する方法として、P相とN相を短絡する方法があるが、短絡用開閉器が必要でアークが発生する危険性もあった。また、従来の絶縁抵抗計では、P相とN相を短絡させずに測定した場合、絶縁劣化箇所によっては、正常な測定結果が得られない場合があるが、新製品は、絶縁劣化箇所に左右されずに正確に測定できる。
用途に応じ3機種をラインアップ。「MIS―PV1」は500V/1000Vの2レンジ切り替えタイプ。「MIS―PV2」は、125V/250V/500V/1000Vの4レンジ切り替えに対応。低圧回路・機器から太陽光発電まで1台で対応でき、交流電圧(AC0V~599V)の測定が可能。
「MIS―PV2」は、500V/1000Vの2レンジ対応。太陽電池パネル測定時の絶縁劣化箇所判別機能付きで、直流電圧DC0V~999Vの測定が可能。