安川電機は、愛知県みよし市に中部支店・中部ロボットセンタを来年4月21日に開設する。国内ではさいたま市、北九州市に次いで3カ所目、海外では30カ所設置している。ロボットセンタでは、「来て・見て・触って」をコンセプトに、実機を使ったデモやテストを通じて、ロボットへの理解をさらに深める設備となっている。
また、ロボットを使った自動化設備の設計・製作を請け負うSI(システムインテグレータ)への情報提供や教育などのサポート体制も強化するため、SI専用の施設を設けて、同社ロボットの機能を理解してSIとの関係を強化していく。
さらに、この施設に営業機能を集約し、営業員、技術員一丸となった提案活動、技術
相談、実機を使ったソリューションテスト、各種教育などのビフォアサービスも提供していくとともに、顧客ニーズや将来構想などの情報を収集し一元化することで、開発部門との情報の共有化も図る。
情報の収集、蓄積、分析、活用といったマーケティング機能の強化を製・販・技一体となって推進し、高度化・専門化する顧客ニーズを適切に反映した製品開発を行い、自動化の拡大余地のある産業分野への探索・提案により、ロボット適応分野の拡大も進める。特に自動化の拡大余地の大きい、食品、医薬品、化粧品市場などハンドリングロボットの市場開拓に注力する。中部ロボットセンタの規模は、敷地面積8754平方メートル(2648坪)、建物面積1889平方メートル(571坪)で、延べ床面積は4階建て5813平方メートル(1758坪)。ロボット約50台を置くほか、サーボモータ、サーボパックやインバータなど、同社がグローバルでトップシェアを持つモーションコントローラ製品の展示も行う予定。環境への貢献の一環として同施設屋上に太陽光発電設備も設置する。
開設後は一般公開日なども設け、地域貢献の活動にも活用していく。投資額は約15億円。