アズビルは、国際標準ISO/IEC17025に準拠した校正結果であることを証明するJCSS校正証明書付き電磁流量計「MagneW3000FLEX+(マグニュー3000フレックスプラス)」の販売を開始した。また、現在販売している同シリーズの主要機種に対しては、新たにJCSS校正を付加して提供していく。
日本メーカーの海外進出に伴い、薬品・化学プラントでの微少流量計測やポンプの吐出能力性能検査などに使用される電磁流量計は、製品の品質を保証するため、国際標準に適合した校正が求められている。また、自動車産業の品質マネジメントシステムの規格ISO/TS16949では、測定器の校正を外部に委託する場合には、国際標準に適合した測定器の校正が要求事項となっている。
同社は2011年から、JCSS校正事業者として登録されると同時に、国際MRA対応認定事業者として認定され、JCSS校正を受託している。
今回販売開始するJCSS校正証明書付きの電磁流量計は、納入時から国際標準に適合した校正が実施されていることを証明できることに加え、ILAC(国際試験所認定協力機構)のMRA付きJCSS認定シンボルの入った校正証明書が提供可能なため、ILAC加盟国間で国際取引を行う場合に再校正が不要になる。また、流量計の購入時とは別途要していた初回のJCSS校正の手配も不要で、使用開始後も同社で定期的にJCSS校正を受託することが可能となり、設備管理業務の効率化を図れる。
同社ではJCSS校正証明書付き電磁流量計を、従来の電磁流量計の販売に加え、初年度で200台の販売目標を掲げている。