戸上電機製作所(戸上信一社長)は、アーク放電発生時などに、自動で太陽電池モジュール回路を切り離す「PV緊急切離装置」=写真=を開発、近日中に発売する。
太陽光発電システムは、地震などによるケーブル断線や、経年劣化、配線接続部の緩みなどにより、アーク放電(アークフォルト)が発生すると、火災につながる可能性がある。さらに太陽光が当たると発電し消火活動が困難になるので、事故箇所の素早い切り離しが必要になる。
PV緊急切離装置は、アーク放電発生時や、地震・火災発生時に、直流回路部で発生したアーク放電を検出し、自動で太陽電池モジュール回路を切り離す開閉器制御装置。太陽光発電システムに起因する焼損事故や、火災リスクを低減する。
従来のブレーカでは検出できないアーク放電も素早く検出する。さらに、装置内のセンサにより地震(震度5以上)を検出し、太陽電池モジュール回路を切り離し、火災発生の二次災害リスクを低減する。また、外部接点入力により、火災報知器と連動し、消化時の感電による二次災害のリスクも低減する。
主な仕様は次の通り。開閉部=定格仕様電圧DC1000V、定格絶縁電圧DC1500V、定格使用電流30A、定格インパルス耐電圧8kV。操作・制御ユニット部=電源AC100V、50/60〓、表示機能は接続状態、アーク放電など。