「IPF
Japan(国際プラスチックフェア)2014」(主催=国際プラスチックフェア協議会)の開催概要が固まった。今回で8回目を迎える同展は、プラスチックとゴムに関連する業界最大の展示会で、10月28日(月)から11月1日(土)の5日間、幕張メッセの1~8ホールで大々的に開催される。出展社数は707社・団体で、会期中4万人を超える来場者が見込まれる。
同展は、新製品開発に時間がかかる機械装置メーカーの出展が多いことから、3年に1回の頻度で開催されるユーザーにとっては貴重な場になっている。
今回は初めて、共通テーマを「プラスチック・ゴムからの提案。素材間競争に勝つ!
~金属・ガラス・セラミック代替への挑戦~」を掲げ、展示会参加者の目的意識を明確にしている。
展示会の最大の見どころは、大型の成型機や関連機器の実演だ。メーカーのショールームやテストセンターにも設置していない大型の機器や最新の装置が出展され、実動している機器を見ることができる。また、メーカー営業マンはもちろん、機器の開発担当者とも突っ込んだ情報交換が期待できる。
開催を重ねるたびに国際性も高まっており、日本のユーザーをターゲットに、海外企業も積極的に出展する。台湾が大規模なパビリオンを設置するほか、韓国、中国、ドイツ、イタリアなどのメーカーの製品も多数展示され、アジアを中心に海外からも数千人の来場が見込まれている。
日本の強みを生かす展示としては、「コンポジット(複合材)技術」が挙げられる。ガラス繊維や炭素繊維などの異素材とプラスチックを混合し、剛性、耐荷性、耐熱性、導電性などの向上を実現する技術だ。会場では、名古屋大学ナショナルコンポジットセンターの協力により、企画展示ブースが設置される。特に自動車用の複合材向け技術開発が注目を浴びそうだ。
入場料は、招待券持参者とインターネットによる事前登録者は無料(会場での当日登録者は税込1000円)。公式HP:http://www.ipfjapan.jp/