安川電機が昨年9月に資本・業務提携したイスラエルの歩行アシスト装置メーカーReWalk Robotics社(リウォークロボティクス)が、米ナスダック市場で株式を公開した。
リ社は、株式公開で調達した資金をもとに、脊髄損傷者向け歩行アシスト装置「ReWalk」の世界的な拡販を図るとともに、製品ラインアップ拡充および生産能力の増強を行う。
安川では、「ReWalk」を2015年からの日本・アジアの5カ国(中国、韓国、台湾、シンガポール、タイ)での本格販売に向けて、ReWalk研究会を今年7月に発足させ、国内での臨床応用・研究を行っている。
さらに、今月21日からは技術開発本部内に「ロボティクスヒューマンアシスト事業推進室」(室長=小笠原浩取締役常務執行役員・技術開発本部長)を設けた。モーションコントロール事業部内にあるヒューマンアシスト事業推進チームと、技術開発本部内にあるスマートロボティクスセンタを一体化したもの。
これらの施策で今後はさらにリ社との連携を強化して、「ReWalk」の日本、およびアジアでの販売準備を加速。
また「ReWalk」の他、同社が介護・リハビリ領域向けに開発した「移乗アシスト装置」「下肢リハビリ装置(LR2)」「促通反復療法(川平法)のリハビリ装置」など、新たなロボット機器活用の市場を創出し、ロボティクスヒューマンアシスト事業領域の拡大を図る。