横河電機 米デル社PC製品の供給契約締結 自社システムと組み合わせ

横河電機は、米デル社のPC製品の指定機種を同社専用モデルとしてグローバルに供給する契約を締結した。

今後、デルのPCと同社の統合生産制御システム「CENTUM VP」や安全計装システム「ProSafe―RS」の制御システムなどを組み合わせて高品質のシステムソリューションを提供していく方針。

PCや、PC上で動作するOS、および各種ソフトウェアは、最新のIT技術、高いパフォーマンスを提供し続けるために新製品、新機能が次々と開発されている。制御システムにおいても、利便性の高いIT技術を導入するため、PCの利用が拡大しており、例えば、HMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)機能、上位システム接続機能などに、専用機ではなくPCが使われるようになっている。

制御システムにおけるPCの利用は、その利便性を享受できる半面、機種やOSの頻繁な更新が必要となり、制御システムサプライヤーにはこれらの更新に対応し、PCを含めたシステム全体として、優れた品質を確保することが求められる。

横河はこうしたニーズに応え、高品質のシステムソリューションを実現するために、デルと同社専用モデルの供給契約を締結し、同社の制御システム製品と組み合わせて動作検証したデルのPCを、「Yokogawa CertifiedModel」としてグローバルに統一して提供していく。

提供するPCは、市販品の同等機種に比べ、供給期間が2倍程度と長く、また動作条件、設置条件などに合わせて、形態(ラックマウント型/デスクトップ型)と、搭載OS(サーバOS/クライアントOS)を選択できる。これにより、横河製品と組み合わせて提供する機種は、OSを一定期間固定できるためシステムとしての動作がより安定、同一機種の販売期間が長くなることから、増設や故障時交換の際の機種変更の回数を削減できる、などの利点が生まれ、より品質の高いシステムソリューションの提供が可能になる。また、システム導入後のメンテナンスコストの削減にもつながる。

横河電機執行役員伊東千明IAマーケティング本部長は「グローバル市場における競争力の強化、持続可能性の高い経営を求められる製造業においては、ITとIAの融合は大きな経営課題となっている。当社が長年蓄積してきたIA分野の技術、ノウハウと、デルの最新のIT技術、充実したサプライチェーンを最大限に活用しながら、理想の操業”VigilantPlant”を実現するソリューションを提供していく」とコメントしている。

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