経済産業省と日本機械工業連合会が主催する「第6回ロボット大賞」が決定した。
「ロボット大賞(経済産業大臣賞)」には、富士機械製造の「モジュール型高速多機能装着機NXTⅢ」が選ばれた。従来の電子部品装着機は装置そのものを変更することで最新実装技術に対応してきたが、受賞ロボットは細部にわたってモジュール化し、ユーザーが段取り替えレベルで簡単な組み換えができ、最新実装部品や実装工法に対応できるコンセプトで開発。さらに接着剤塗布や半田印刷検査・実装後検査機としての役割を担うことができ、実装プラス・ワンとしてさらに用途の拡張が期待される。
「最優秀中小・ベンチャー企業賞(中小企業庁長官賞)」は、ワコーテックの「静電容量型力覚センサDynPick」が受賞。同センサは、産業用ロボットへの導入が進んでいる。組立工程でロボットを導入する場合も、壊れやすい部品の場合は画像処理だけではなく、「力の感覚」を取り入れる必要がでてくるため、年ごとに力覚センサの需要が伸びている。
「日本機械工業連合会会長賞」は、サクラファインテックジャパン/平田機工の「全自動連続薄切装置ティシュー・テック
スマートセクション」が受賞。がんの疑いのある患者から採取した検体を、ミクロンの厚さに薄切りしてスライドガラスに添付できる。
「審査員特別賞」は、兵庫県立リハビリテーション中央病院
ロボットリハビリテーションセンターの「ロボット技術を応用した臨床リハビリテーション部門と研究開発部門を融合したロボットリハビリテーションセンター」が受賞。
優秀賞以下は次の通り。
「サービスロボット部門」=大和ハウス工業「狭小空間点検ロボットmoogle」、デンソー/信州大学/東京女子医科大学/デンソーウェーブ「手術支援ロボットiArmS」、TOTO/関東学院大学
建築・環境学部
大塚雅之研究室「排泄支援ロボット
ベッドサイド水洗トイレ」。
「公共・特殊環境ロボット部門」=アトックス「原発対応の小型遠隔除染装置
RACCOON」、豊田自動織機/飛島コンテナ埠頭/三菱重工マシナリーテクノロジー「自働化コンテナターミナルシステム」。
「ロボットビジネス/社会実装部門」=東邦薬品/日本電気/ダイフク/安川電機「物流現場の自動化を実現する医薬品物流センター高度化ロボットシステム」。