我が国最大のエレクトロニクス関連機器の展示会「CEATEC
JAPAN」が開催され、昨年を9000人上回る約15万人の来場があった。昨年はモーターショーかと思われるほど自動車メーカーが大きなブースをとって、未来のクルマを提案する大きなデモコースを設けた。また、一昨年は国内外の家電メーカーが薄型テレビのアピールに大きな展示スペースを割き、派手な演出を行った▼しかし今年のCEATECは、昨年、一昨年と比べると大きく様変わりし、クルマや薄型テレビを探すのが難しいほどひっそりした展示になっていた。それに代わって展示スペースを埋めたのが、ロボット技術を応用したアプリケーションや、PV(太陽光発電)システム関連、ネットワーク通信関連機器・部品といった、どちらかと言えば、一般消費者対象のコンシューマー品の「C」よりは、生産財や業務用機器などの中間ビジネス客対象の「B」であった▼クルマは別として、テレビや携帯電話など、日本がかつて誇った「C」品は、いまは韓国や米国が高い実績を確保している。しかし、これらの製品の中には日本の技術が凝縮され、陰から支えている。一見派手な「C」よりも、縁の下でしっかり技術を蓄積し利益を確保できる「B」のビジネスの底堅さを、今年のCEATECは示したと言えるだろう。
灯台
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